サイテロニート

社会不適合者のニートによる日常。

えらい人

ちょっと難しい質問をします。―君は、どういう人を「えらい人」だと思っていますか?勉強ができる人でしょうか。会社に入って出世する人でしょうか。才能があって有名になる人でしょうか。それとも、何かすごい発見をして歴史に名前を残す人でしょうか。確かにそういう人たちは、「えらい人」にちがいありません。でもそれは、偏差値の高い学校に入ったから、出世したから、有名になったから、歴史に名前を残したから「えらい」のではありません。


たとえば、世界で活躍する有名なサッカー選手。彼は、決して有名になるためにサッカーをやっているのではありません。もっとサッカーがうまくなりたい…その思いが誰よりも強く、その結果、たまたま世界で活躍する有名な選手になったのです。飛行機を発明したライト兄弟は、決して、歴史に名を残そうとして飛行機の発明に成功したのではありません。むしろ、そう思っていたらせいこうしなかったかもしれません。彼らは、空を飛んでみたい!という思いが誰よりも強かったから、飛行機を発明できたのです。


つまり、ある意味、‘結果’はそれほど重要ではないのです。成功した人が「えらい人」で、失敗した人は「えらくない人」ではないということです。問題は、あることを達成しようとする‘思い’、いってみれば‘熱’みたいなもので、その熱が人一倍強い人が、「えらい人」といえるのだと思います。熱がしっかり強ければ、行動は自然についてくるものです。


勉強や、受験に関しても、同じことが言えます。試験でいい点をとること、大学に合格することは、もちろん素敵なことです。でも、もっと大切なことは、こんどの試験では前回よりももっといい点をとりたい、あの大学に絶対入りたい、という思いをどれだけ強く抱き、どれだけ具体的に行動したか、ということです。


たとえば、ある大学を受験した2人、A君とB君がいたとします。A君にとってその大学は第一志望で、必死にがんばったが結果は不合格。一方、B君にとってその大学はすべりどめにすぎず、結果はラクラク合格。えらいのはどちらか?―結局は合格したB君が「えらい」のではないか、と考えるのは思いちがいです。


本当の意味で「えらくなる」ということは、いい点をとることでも、出世することでも、輝かしい成功事例を積み上げることでもありません。よりたくさんのひとに感動や勇気を与え、それゆえに、よりたくさんの人に尊敬され愛される、そういう「素敵な大人」になることです。そして、そういう素敵な大人とは、たいてい、若い頃から何かに対する‘熱’を誰よりも強くもちつづけている人なのです。


勉強でも、スポーツでも、趣味でも、ジャンルは何でもよいから、10代のとき、そこにどれだけ熱くなることが出来るか。今しかできないことを、今どこまでやれるか。
君の場合は、どうだろう。


さぁ、いっしょにがんばろう。チャート式

平成15年4月1日発行旧課程『チャート式数学I+A』より


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 チャート式には有名な「恋の方程式」とか、数研出版が高校生に向けて、それぞれの課程、色、I~IIIによって違った巻頭言が書かれているのだけど、私はこの文章が一番好きだったりします。まあ某所に遥か昔に書いたことがあるのですが。
 赤チャートというと、網羅系のチャート式では最難関の色であり、ネット上でも赤チャートをやる人間は数学オタクの変態だけなので、東大や医学部でも青チャートで十分という批判をしている人が多いですが、赤が難問奇問だらけだったのは随分昔の話であって、旧旧課程くらいからは難易度もかなり下がり、典型的な問題を幅広く網羅している良本です。私は受験生に聞かれたら間違いなく赤を勧めます。というか、教科関係なく大学受験参考書の中で私が一番好きな本がこの『赤チャート』だったりします。なんせ、新課程になる度に買い揃えてますからねw
 赤チャートの良い点は、他の色と違って、数学という学問を楽しませよう、数学を本質から理解させようとしているところです。例えば、最初の章である数と式では、始めに代数学の重要性を説き、文字式を初めて使ったヴィエト、デカルトによる代数学幾何学の統一に触れ、高校数学の最大の鍵が文字を上手に使うことだと、章の説明含め3ページを使って述べられています。また、カントールによって集合論が確立されたことや、コラムでベンが発明したベン図の4つ以上の場合の考察、証明では背理法の他に例題で転換法があり、無限降下法も紹介されており、有名なフェルマーの最終定理(3以上の自然数に対し、x^2+y^2+z^2を満たす自然数解x,y,zは存在しない)に関連した問題を総合演習で取り上げていたりします。
 無論チャート式よりも難易度が高い参考書、新スタ演とか新数演とかであれば、このレベル以上の問題がバンバン出てくるし、モノグラフとか揃えれば数学史から公式の詳しい説明まで知る事が出来るが、この1冊で教科書の基本レベル~入試難レベルまで詰まって、数学に興味を持たせようとしているのは凄いと思うのです。受験で終わりではなく、その先まで考えて作られているのが素晴らしい。

 というわけで、そこらのパズル本より良問で頭使うから面白いし、文庫本を買うより長く楽しめてコスパも良いので、いっしょにがんばろう。チャート式
 私も今年こそは部屋のインテリアではなく、IIIまで例題をやろうと解きまくってますw


チャート式数学I A

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